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ステキ俳優、北村一輝さん堺雅人さんへの斜め上な愛で出来ています。 /コタロウ
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解説:周防正行監督が11年ぶりにメガホンを取った本格的社会派ドラマ。痴漢冤罪を題材に日本の裁判制度の問題点を描く。
お話:フリーターの金子徹平は面接に行く最中、通勤ラッシュの電車で女子学生に痴漢犯人と間違われ現行犯逮捕されてしまう。身に覚えの無い金子は話せば解ると信じるが、そのまま拘留。無罪を主張するも、起訴されることになってしまう。 ―僕はやっていません。 ■147分の長編ながら、全く長さを感じさせない。 痴漢冤罪という重いテーマではあるものの、ディテールのしっかりしたつくりで感心しきり。先が知りたくて、ドキドキしっぱなしの全く飽きない映画でした。 2007年の賞レースをほぼ総取りしていったのは納得の出来。 ■それにしても周防監督は凄い。私はこの監督さんは前作”Shall we ダンス?”のイメージがどうしても強かったのでまさかこんな映画をつくるとは思ってもいなかった。 周防監督の思う、刑事裁判に対する憤り、疑問点がこの映画を観るだけで十分に伝わってくる。だけど、押し付けがましすぎることもなく、かと言ってふざけすぎているわけでもない。 このちょうど良いバランスを作るのが実は一番難しいんじゃなかろうか。そういう意味でも周防監督は素晴らしいと改めて思う。 ■役者陣は皆それぞれに素晴らしい演技をしているけど、この映画は主人公を加瀬亮にしたところが特に良かった。平凡で、どこにでも居そうなフリーターの若者を見事に演じている。彼が演じていなければ評価は少しさがったかもしれない。 どこにでもいそうな人、ということで特に役作りはせずに自然体で演じたそうだけど本当に「いそうだなー」って思う。あの、最初は「まぁなんとかなる」という焦っているけど何処か他人事みたいな空気がどんどんと緊迫した調子になるのには見ていて身につまされる思いだった。 しかし金子はフリーターでラッシュ時の電車には普段乗らないというようなことを言っていたので都会ではある”ラッシュ時は手をあげる”の習慣がなかったんだろうなぁ。混んでたし。それで余計こんな災難に…。ウチは田舎なんで手を上げる習慣がないので、以前東京に行った時男性たちが手を上げてて「え、なんでだろ?」と思ったことがありました。都会は大変だな。 ■と、いうわけで基本ベタ褒めの映画です。 実力のある監督がしっかりと取材と情熱を持って作ればこんなにも完成度が高い映画が出来上がるという見本のような作品。何度も繰り返しみる映画、という訳ではないけど1回はとりあえず見てくれ!と。1度みたら内容は忘れないと思うし。私も観たのは約1年前ながらスラスラと内容が出てきましたし。や、この感想決してアカデ(略)が悔しかったわけじゃ…もごもご。
by gizoubox
| 2008-02-18 11:19
| 映画
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